「こそ」は、主語かな?

Posted By on 2013年4月17日

授業を観させていただいている。

子どもと授業を毎日観られるというのは、学びになる。

 

主語の学習で、僕自身がわからなくなった。

だいたい、小学校で「主語」と呼んでいるのは、正確には「主部」のこと。

本来の主部は名詞と主格の格助詞【は、が、も】とで構成する。

 

では、「こそ」は?

「それこそ、求めていたものだ。」の「こそ」は?

 

調べていくと、「こそ」はもちろん「格助詞」ではない。

強調するための言葉だ。

「君こそ、チャンピオンにふさわしい。」の「こそ」は

実は、その下の「が」が省略された形。

正しくは「君こそが、チャンピオンにふさわしい。」となる。

 

で、小学生にはどう教えるか。

ここからが大切なところだ。

実際の文法の通りに子どもに解説して悦にいるのは、

教師のひとりよがりである。

 

一つは、こういう問題はほとんど見たことがないから、教える必要がない、ということ。

正しいからと、全部教えなくても良い。

二つ目は、「が」が省かれているということだけ、教えること。

格助詞がどうとかは、いらない。

 

要するにアバウトで良いのだ。

 

小学生には、基本だけ教えたら、95%とれるのだから、そこまでしか教えない。

めったにないことを力説して、子どもの心に残せても、

実用的ではない。

 

僕は、「主語は、は・が・も」だと教える。

そして、「『では』・『には』は主語にならない。」と、教える。

これだけ頭に入れていたら、テストで困ることはない。

 

勉強して正しい知識を持つことと、

子どもに教えることとは、別のことだと考えている。

About The Author

Comments

Comments are closed.