言葉は、どうやって獲得しているのか

Posted By on 2013年3月17日

親塾での話の一部です。


※ 子どもたち、いや、人間は、言葉をどうやって獲得しているのでしょうか。

この前にも少しお話しましたが、改めて、じっくりと話しましょう。

ひとつは、体験がことばになっていくということです。

赤ちゃんは、なんごと言って、いわゆる赤ちゃん独特の言葉を話します。

「まんま」「わんわん」なんていうのが、それですね。

お母さんは、最初はその言葉に合わせて、自分もそういう言葉を使います。

それでいいんですよ。

赤ちゃんが言葉を初めて発し始めるころに大事なのは、お母さんとの関係なのです。

お母さんが赤ちゃんの言葉に合わせていってあげることで、赤ちゃんは安心して言葉を出すようになるのです。

「そうそう、まんまね。」「わんわん、かわいいねえ。」

等とみなさんも言ってこられたのではありませんか。

言葉を発したら、気持ちよく受け止めてもらえるという体験が、その先の子どもの言語活動に影響を与えます。

こんなときには、

「ごはんです」とか「あれは、犬というのよ。」

なんて言ってはいけませんね。

赤ちゃんと同じ言葉を繰り返しながら、

「まんまは、ゆっくり食べるのよ」とか「わんわんには手を出さないでね。」

等と、できるだけ文章にしていくのですね。

そういう会話をしながら、少しずつ言葉を教えていくんです。

繰り返し、繰り返ししているうちに、子どもはその言葉とものをつなげていきます。

言葉がゼロからスタートして、生まれてすぐにまわりの言葉を聞きます。

繰り返し、繰り返し、聞きます。

もちろん意味は分かりませんよ。

でも、繰り返し、繰り返し、聞いていると、不思議なことがおこります。

だんだんと分かってくるのです。意味も言葉も分かってくるんですね。

だいたい、二才くらいから、言葉が爆発的に出てくるようになります。

言葉は、繰り返し聞くことから学んでいくものなんです。

 

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