親塾15・・・ともだちについて②

Posted By on 2012年12月15日

○ 友情関係とは、対等関係

友情関係とは、不思議な関係です。

肉体関係はありません。

 

恋愛感情は、お互いに相手を所有したいというのが

基本的な感情です。

親子関係は、母親と父親で少し違います。

一度親子関係の話はまとめてしますが、友情とはちがうでしょ。

兄弟についても、この前にも話しましたが、友情とは少し違います。

本来は、友情には上下関係も損得勘定もないのですが、

微妙にそういう要素が入ってくると、いびつな関係になっていくのです。

もともとは、対等な関係、というのが、友だちとの関係の基本です。


◆ 友だちづくりは、人間関係づくり

「親友」という言葉を多発する子どもたちがいます。

ちょっと仲良くなったら、すぐに「親友」だと言おうとするのです。

相手が友だちの人気の高い子どもだったら、これは「うざい」ことです。

哀しいかな、

「なんでいきなり親友なん。やめてよ。」

という感覚になります。

次第に遠ざかるようになります。

「親友」をすぐに口にする子どもは、そうやって、友だちをなくしていきます。

それがさびしいので、また、同じことを繰り返します。

ちょっと親しい友だちができたら、「親友」だと言って、そういう態度を取ります。

密着して行動しようとします。

するとまた、友だちは去っていくのです。

悪循環なんです。

こういう子どもは、見るからに友だちに接近しますよ。

ぎりぎりまで接触しそうなくらいに顔を近づけます。

そんなことされたら、その趣味のない子どもは、嫌がりますよね。

小さいころだと、

「きもい。」とか「あっちいけ。」とか言われてしまいます。

少し成長してくると、

無視されたり知らん顔されたりするのです。

見ていたら哀しいんです。

「おいおい、そんなに近づいたら、かえって友だちって、できないよ。」

と、言いたくなるのですが、

それを説明することは、悪くするとかれ自身の全否定になりかねないので、

言わないようにしてきました。

後で親の出方のところで話しますが、

親が子どもに変なプレッシャーをかけるので、

よけいにその方向へ進んでいくことがあります。

子どもが、一瞬でも、一人きりでいたら、心配で心配でたまらなくなるんですね。

 

About The Author

Comments

Comments are closed.