親塾15・・・ともだちについて

Posted By on 2012年12月14日

◆ 親塾で話した内容をここに書くのを

楽しみにして下さっている方も何人かいらっしゃるようなので、

何回かに分けて書きたいと思う。

 

原稿そのままなので、実際に話したこととは少し違うが、

それは、僕が原稿を書くけれども、

その場の空気に合わせて変えていくからだ。

 

◎ 僕の高校時代の友だちは、結婚式に高校時代の仲間を15人も呼びました。

立食形式だったんです。

それで、みんなで集まって、だれがスピーチ頼まれてるのかと聞きあったら、

全員、頼まれていません。

司会者は、アナウンサーしている男だったのですが、

15人の友だちの誰一人、スピーチはなしです。

でも、みんなの結論は、

「俺たちの誰かにスピーチさせたら、何を言われるかわからないから、やめたんちゃうか。」

ということでした。

確かに、危ない。

友だちというのは、一緒に悪いことする仲間のことなんですね。

もちろん、この「悪いこと」というのは、犯罪ではありませんよ。

一緒にごんたするから、きずなもできるし、安心できるというものです。


友だちって何でしょうか。

男友だち同士では、

「おれは、恋人よりも友だちを優先する。」

という者は、信用されません。

女性では、どうですか。

恋人の方へ行ってしまうのを、黙って見ていてくれるのが、

「ともだち」というものだと、僕らの仲間は、思っています。

なんでこういう話から入るかというと、

友だちづくりの苦手な子どもは、

えてして、こういうことが分かっていないということが言いたいからなんです。

友だちは、密着していなくていいんです。

少し距離があっても友だちなんです。

ところが、友だちづくりの苦手な子どもたちは、

必要以上に距離を近づけようとするので、

かえって、友だちができなくなってしまうのです。


みなさん、考えてみてください。

わが子よりも大切な友だちがいますか?

いないでしょう。

家族の大切さと友だちの大切さとは、違うんですよね。

家族の愛情を友だちに求める子どもは、

だいたい、家族関係がよくないですね。

人は、ないものを求めるのです。


○ 友だちがいるということは・・・どういうことかといいますと、

また僕自身の話で恐縮ですが、

今年、こういう立場になってみて、

友だちってありがたいなあと思うことが、多いです。

わざわざ東京から飛んできて、僕が大丈夫かどうかを確かめてくれたり、

こんな仕事があるぞと声をかけてくれたり、

別に今、境遇が悪いとは思っていないんですが、

友だちから見れば、心配なんですね。

心配だけじゃなくて、具体的に提案してくれます。

僕は、これまで独立独行でだれにも頼らずに生きてきたと思っていたのですが、

今年、初めて、独りじゃなかったんだなあと思いました。

人は、独りでも生きていけるといいますが、そうじゃない。

やっぱり、独りでは生きていけないものなんです。

中村雅俊じゃないですけど・・・。

 

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