ちょっと泣かされたかな

Posted By on 2012年12月8日

教え子の結婚式。

お相手は、センターコートに立ったこともあるテニスプレイヤー。

 

控えめな男らしく、

彼女を立てた結婚式だった。

 

小学生のときから、

公立の子どもたちとケンカしそうになったのを体をはって止めたり、

ごんた三昧の友人たちの中で、

自分の正しい道を貫くような子だった。

 

新婦の亡くなられたお母さんの好きだった曲を

ピアノで演奏すると言った瞬間。

昔からの友達連中からも「えー?!」という声が上がった。

音楽が得意だという話は聞いたことがない。

中学から単身でテニス留学するような男だから、

自分の意志で決めたことに違いない。

どうしても、結婚式の中で、彼女のお母さんを忍ぶ時間を作りたかったんだね。

この優しさは、一流だ。

陣内とは意味が違う。

 

そして、日本一へたくそなピアノを涙を浮かべて弾き始めた。

とても人前で披露するものではない。

しかし、世界一、心のこもったピアノだった。

 

おめでとう。

彼の優しさを僕は誇りに思う。

 

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