暖かさって何だろう

Posted By on 2012年4月14日

「真夜中のパン屋さん」大沼紀子シリーズの2冊

「午前0時のレシピ」と「午前1時の恋泥棒」を読んだ。

 

タイトル通り、真夜中に開いているパン屋さんの物語。

ファンタジーでもサスペンスでもない。

 

なぜ真夜中に開けるのか。

それは、愛する妻の思いだから。

真夜中に人々に暖かさを伝えるということ。

 

オーナーは、元国連で世界の戦地や僻地で困窮している人々を救うつとめをしていた。

その間に日本で亡くなった妻。

パンを焼くのは、やはりその妻を愛していた男。

そこだけで複雑な感じなのだが、なんか安心して読める本。

 

心に残ったのは、水につかってびしょぬれになっている人に

傘を差し掛けるようなことに、意味があるのか、

というところ。

 

この答えが明確でないと、人のために何かはできないね。

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