そのⅣ 子どものすることには、その子なりの意味がある

Posted By on 2012年4月3日

「マルマルモリモリ」でブレークした芦田まなちゃんと鈴木福くんは、

一見、すごくしっかりしていますよね。

確かに達者な子どもたちですが、あの子たち程度の一年生は、ざらにいます。

そんなに特別な子どもたちではありません。

その辺をイメージして聴いて下さいね。

この時期の子どもをよく表している絵本を一冊、読みましょう。

◆「おこだでませんように」を読む。

子どものすることには、全てその子なりの意味があるのです。

低学年であろうと、何かを考えて行動しています。

でも、その行動が、なかなか世間の常識に合わないことも多いのですね。

子どものした結果だけでなく、

なぜそうしたのかという背景を読み取ってあげないと、

子どもたちのことは理解できません。

ところで、低学年の子どもって、本来は勢いよく泣くものですね。

自分の心にブレーキをかけられないので、

どんって泣いてしまいます。

その代わり下まで一気に落ちて、その勢いで上に上がっていきます。

つまり、立ち直りが速いのです。

泣いた子どもが、もう笑ったというのは、子どもの持つすばらしさですね。

大人に近づけば近づくほど、こうはいきません。

大人は、心にブレーキをかけてがまんしながら、ゆっくりと落ち込んでいきます。

そして、底まで落ちた時には、もう、上に上がるパワーがなくなってしまっているのです。

だから、大人は、落ち込みが長いのです。

子どもはすぐに立ち直ります。

もちろん、個人差があって、PTSDなどのきつい子どもは、なかなか立ち上がれませんよ。

それから、誰かの頭をなでてやれば、それを見ている子どもは、必ずいます。

特に低学年は、じっと見て、「自分もしてほしいなあ」って、思います。

それは、甘えたいという心なんですね。

例えば、擦り傷をつくった子どもの足にバンドエイドを貼ってあげていたら、

じいっと見ていたりします。

自分も貼ってほしそうにします。

そんな子には、貼ってあげればいいんですよ。

「あなたも貼ってあげようか。」

なんてね。

もったいないことは、ありません。

そのバンドエイドは、子どもの心のバンドエイドになって、

子どもの心が落ち着くのですからね。

 

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