そのⅡ 発達段階をふまえよ

Posted By on 2012年3月31日

さて、その小さな人間である子どもは、発達段階によって、大きくちがっています。

やはり、年代に応じて、接し方を考えていかねばなりません。

当たり前ですよね。三才の子と14才の子どもが同じはずはない。

同じことをしても、意味が違ってきますよね。

三才の子どもが若い女性に「おっぱいちょうだい。」と言っても、笑えますが、

14才の男の子がそんなこと言ったら・・・・、怖いですよね。

 

一方、どの年令の子どもにも通用することが、あります。

それを「不易」と呼びますが、不易の話は、後ほどしていきます。

今は、年令に応じた子どもの姿とその受け止め方の話をしましょう。

ただし、どの学年においても、十才になったら、全員がその学年のレベルになるなんてことは、あり得ませんね。

必ず個人差というものがあることを、頭に置いておきましょう。

 

まずは、幼児期。

 

この時期の子どもたちは、まだ、十分に表現できる力を持っていません。

つたない表現をします。

つたない表現をする子どもだからといって、軽く見ないこと。

僕は、三つくらいの時、近所のおばちゃんが

「ぼく、あんよ、じょうずやね。」

と言ったときに、

「大人のくせに、足のこと、あんよ やて。」

と言ったらしいです。とんでもないやつですよね。

 

まあ、そういうこまっしゃくれたガキは、ともかくとして、

小さい子どものつたない表現を、大人は笑いますよね。

かわいく思って笑います。

でも、その笑いを幼子は、どう感じているのでしょうか。

心の底に、からかわれた、適当に扱われた、そんな思いだけが残っていかないでしょうか。

 

いや、いくんですよ、これが。

幼児期の子どもは、言葉の力が弱いぶん、

顔色や態度から人の気持ちをぱっと感覚的につかむ力に、たけているんですよ。

言葉を持たない彼等にとっては、それが死活問題になるのですからね。

 

 

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