この一年間は、珠玉のときでした

Posted By on 2012年3月15日

――昨日、保護者のみなさんへ宛てた通信ですーー

今年度いっぱいで甲南を去ります。

九十九回生が、ぼくの受け持った最後の子どもたちとなりました。

甲南での31年で19学年を担当し、七百人あまりの子どもたちを教えてきました。

その最後が、この子たちでした。

楽しい一年でした。この子たちは、教えたことをすぐになんとかしようとする、集中力のある子どもたちでした。

一学期は正直、なかなか僕の理想通りにはいかないで、僕自身が自分の能力を疑ってしまうときもありました。

でも、二学期に入って、しだいに子どもたちが僕の言っていることを理解してくるようになって、僕から見れば、本当にいいクラスになっていったように思います。

最後にすばらしい子どもたちと出会えました。

これは、ひとえに、お家の方々のご協力があってのことだと感謝しています。

卒業生に会うと、

「先生は変わってない。そのままや。」

と、よく言われます。

それは、三十年も立ったら年齢はいきますから、変わってないはずはないのですが、

僕がいつまでも変わらない雰囲気を持っているからだと思います。

【髪の毛がそのままなのも大きいでしょうが・・・】

いつまでも青臭くて、

やんちゃで、

熱さと走るのだけはだれにも負けない

という、言いかえれば、いつまでも大人げない教師でした。

このような人間が続けてゆけたのは、保護者のみなさんの理解があってこそなのです。

いろいろとご不満もあったでしょうが、みなさんの支えでなんとか終業式を迎えられました。

心から、御礼申し上げます。

九十九回生は、ずうっと僕の大事な教え子たちです。

これからも、成長を見守っていきます。

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