優しさがあれば

Posted By on 2011年7月1日

 生活科室のそうじのときに、何人かに責められて泣き出してしまった子どもがいる。

 他の先生に指導してもらったので、僕は特に何も言わなかった。

 その泣いてしまった子どもが、食事の時に、また何か子どもたちから注意されることが起こった。

 何人かが、その子を注意しはじめた。正直、攻撃してるというようなものではなかったし、迷惑もかけているから、黙って見ていた。

すると、一人の子が

「Aくんは、もう、責めないで。一度責められてつらかったんだから。」

「そうだよ。もうやめておこうよ。」

「ほんまや。やめとこう。」

ということで、この件は終わった。

最初に言い出した子どもは、いわゆる空気の読めないタイプ。でも、ちゃんと読めてるじゃないの、友達の心の流れが。

この解決には少し不満がある。迷惑を放っておくのは、良くない。

しかし、この子の底流に優しさがある。

ならば、それでいいか。

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