僕と甲南 ②

Posted By on 2011年12月31日

甲南に来たとき、友だちが1人できた。

僕と全く違うタイプ。

 

参謀タイプの僕に対して、彼は、最前線の戦闘隊長。

ライバル意識が剥きだしだった。

二人でのみに行っては、

「お前には負けない。」

「お前のやっていることは、なんだ。」

というように、やりあった。

朝まで、やっていたこともある。

 

サウナに泊まって、朝、お酒のにおいをさせながら、出勤した。

今では考えられない話。

 

臼井先生に、笑いながら、

「あんたら二人は、今日はプールに入ったら、あかんで。

プールが水割りになって、子どもが酔っぱらう。」

と、言われた。

 

彼は、わけあって、甲南を辞めた。

その後、苦労して苦労して、今は、神戸の学校で校長をしている。

 

彼は、僕のないものを持っていた。

もしも甲南に残っていたら、きっと二人で学校を変革できただろう。

参謀だけでは、戦いに勝てない。

 

それも、人生の機微かなあ。

 

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