3つから選びなさい

Posted By on 2011年11月30日

昼食の時。

早く食べ終わった子どもたちが数人、教室の後ろでエアー野球を始めた。

大したことではない。

暴れたり走り回ったりもしていないから、しばらく黙って見ていた。

いつ気がついて止めるかなあと思っていたら、

しだいにエスカレートして、ティッシュをボールに見立ててやり始めた。

当然動きも大きくなり、騒がしくなる。

「H君、O君、H君、N君。ちょっと来なさい。」

ここで初めて気がつくのが不思議だが、

しまったなあという顔をして、神妙に前にやってきた。

「教室だよね、ここは。食事中だよね、今は。

何が悪いのかということは、分かってるよな。」

「はい。」

「分かっているのにするということは、どういうことかな。

3つのうちのどれかだな。今から言う3つから、選びなさい。

一つ目。

わざと学校のルールやマナーに逆らっている。」

必死で首を横にふる子どもたち。

「二つ目。

わかっているけど、つい、やってしまう。」

急ににやにやし始めて、うなずく。

「三つ目。ただの大バカもの。

先生は、君たちのほとんどは、この三つ目だと思うよ。」

「ちがう、ちがう、二つ目、二つ目。」

About The Author

Comments

Comments are closed.