行事が多いから 11月の荒れ その2

Posted By on 2015年10月15日

春に実施する学校も増えてきたが、
まだまだ運動会は二学期序盤の大きな行事である。
学校によっては、学習発表会や文化祭と呼ばれる行事を二学期の後半に持ってくるところもある。
秋の大遠足もあるね。
そのほかにも地域のイベントと生活科や総合科をコラボさせた行事を持ってくるところもある。
読書週間や交通安全週間なども多く、芸術の秋として音楽鑑賞会などを企画するところもある。
こう見てくると、行事の圧倒的に多いのが二学期なのである。
行事が多いと、どうなるのか。
まず、日常とは違うことが多くなるので、ともかく落ち着かないものになる。
子どもも先生も同じ。
さらに、行事のための準備・練習が入ってきます。
例えば運動会を例にとると、正規の体育の時間だけではとうてい足りないので、毎日のように練習時間が入る。
四六時中ばたばたと移動しなければならないし、疲れも強くなる。
先生の指導に熱が入ると、厳しさが前面に出てきて、叱責や大声をあげることが増えてくる。
これらが、全て子どもたちのストレスになっていく。
忙しいものだから、普段の生活習慣は確実に乱れてくる。
先生もその辺りがいい加減になりやすくなる。
それでも、目標が具体的にあるので、運動会まではなんとかのりきっていけるものである。
問題は、その後。
疲れがたまり、ストレスがたまった子どもたちの生活習慣が崩れているのである。
その状態にある子どもたちに対して、運動会などが終わってほっとしたときに、
「さあ、今から生活を立て直すぞ。」
等といっても、なかなか動けないでだろう。
しかも、宿題をきちんとしない、少し授業に遅れてくる、授業への集中が弱い、そうじが適当になる等と、生活習慣がおかしくなっているのである。
よけいにきちんとする方向へ向きにくくなる。
こうして、学級が荒れ始める。
運動会は特にそれが顕著に現れる行事だと思う。
運動会の練習をしながらのふだんの生活をいかに「当たり前」にしていけるかが、
荒れを防ぐポイントの一つだと思う。

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