どうして十一月に危機が高まるのか その1
Posted By taga on 2015年10月14日
尼崎で年間指導助言に入っている公立小学校の研究担当の先生からメールの連絡が入った。
「毎年、十一月になると学級がしんどくなってしまう傾向があるので、
学級経営や学年経営のような話をしてもらいたいです。
以前セミナーでうかがった学習規律十か条や問題行動への対応の話をしてください。」
とのことだつた。
どうして十一月に危機が高まるのか。
それは、いくつもの原因があると考えている。
① 二学期は長丁場だから
年間二学期制の学校も含めて、九月から十二月にかけての学期はもっとも長いものになる。
一学期は三か月、三学期に至っては二か月しかない。
八月の終わりに二学期をスタートさせる学校も増えてきた昨今、二学期はまるまる四か月もある。
それだけあれば、かなりのことができるようになる。
時間をかけてじっくりと子どもたちと一緒に生活していけるわけだから。
逆に、先生による差がどんどん広がっていく恐れも大きいわけだ。
小さな穴がどんどん大きくなっていき、取り返しのつかない状態にまで育ってしまうことがある。
そして、人間というものは、必ずだれてくるものである。
子どもたちだってそう。
長丁場をおくっていくときに、途中でだれてくる。
「だれる」という言葉は、「気持がゆるむ。緊張がゆるんで締まりがなくなる。」という意味。
先生も十一月頃にだれてくる。
なんとなく力が入らない、気合いが入らないという状態になる。
それが、学級を崩し、荒れさせていく要因ともなっていく。
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