「阪神大震災」東風の会 ⑥
Posted By taga on 2014年12月14日
阪神大震災の後、なかなか会として集まれなかった。
僕は、少し会から離れかかっていたのだけれど、
「多賀君、やってくれるか。」
の言葉で、連絡を取り合って、再開した。
場所がないので、甲南小学校の図書室を借りて
集まれるものだけで集まった。
震災後の不安定な状況。
突然、交通機関がストップすることもあったし、
何が起こるか分からないので、
提案者が当日にドタキャンということも重なった。
そこで、僕は毎月、実践提案を用意していた。
ほとんど無駄になることがなく、
毎回、提案者だった。
つまり、毎月の実践提案ができるような国語の実践を
常にやり続けたわけだ。
これが、僕の力になっていったことは、間違いない。
震災が終わってからも続けていたら
岡田崇先生が
「多賀さんは毎回こうやって提案を持ってくる。
このことによって、一番得をしているのは、実は、多賀さんなんや。」
と、おっしゃって下さった。
そのために、いまさら止められなくなって、
東風の会へ行くときは、必ず提案を持っていくことになってしまった。
二十年近く、毎月実践提案を持っていけば
それが積み重ねになる。
しかも、東風の会は、優れた実践家の集まりだから、
たくさんのことを吸収できた。
大した能力もない、ただこつこつとやっていくしかない
僕のようなものが、何冊も本を出せるのは
この積み重ねがあるからだと思っている。
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