親塾15・・・ともだちについて⑧
Posted By taga on 2012年12月21日
① 友だちのできにくい子どもが、ときどきいます。
・ 自分から話しかけられない子ども
じいっと見ているだけでは、なかなかきっかけがつかめません。
おうちの方の中には、先生がきっかけをつくってくれという方もいらっしゃいます。
もちろん、僕は、そういう子どもたちが和んでいく機会を作っていきましたが、
根本的な解決にはならないのです。
いろんなことが、ちゃんと自分の言葉で話せる子どもにしていかないと、
結局は、友だちとのきっかけはつかめませんね。
・ 友だちとの距離感がつかめない子ども
さっきも言いましたね。
近づきすぎるんです。
こんなに接近する子どももいるんですよ。
そりゃあ、
「気持ち悪い」とか「あっちへ行け」とか言う子どもの方が、ふつうでしょう。
ただし、自分と違うから、おかしいから、悪口言ってもいい、やっつけてもいいという発想は変えなくてはいけません。
教えなくてはいけません。
それはそれとして、友だちに近づきすぎる子ども。
こういう子どもは、お母さんとの関係に問題があります。そのことは、後で、まとめます。
・ 悪い先入観を持たれた子ども
僕は、六回、小学校の一年生を担任しました。
一年生になったときに、もう幼稚園で先入観を、
さんざん周りに持たれたまま入ってくる子どもがいます。
そういう子どもを二流の教師が持つと、
だいたい、その先入観を引き継ぎます。
友だち関係はますます悪くなりますが、
こういう先生に当たると、それは「この子が悪い」で、すまされます。
周りの子を力でねじふせようとする教師もいます。
こういう先生は一見、子どもを助けているように見えますが、
ほかの子どもたちは叱られるから黙っているだけで、
その先生が変わったとたんに、攻撃が始まります。
どちらも、レベルが低い教師です。
少し時間がかかっても、
子どもたちがその子に対する先入観を変えていくような指導をしないといけないのです。
そうじゃないと、子どもは救われません。
でも、いい先生に当たる確率はとっても低いので、
家庭で努力しないといけませんね。
子どもを支え守ることができるのは、親だけです。
今日は、その努力について、一つだけ言います。
ご自分のお子さんが、立場のよくない状況におかれているなあと感じたら、
本人の性格を変えたりはできないのだから、
ほかの疎外されやすくなる要素を少なくすることです。
たとえば、清潔であること。
これはポイントが高いですね。
躾も大切です。躾って、「身を美しく」と書きますよね。
自分の身を美しくする躾をすることです。
・ 乱暴な子ども、やかましい子ども
子どもたちは、平和に暮らしたいのですから、
うるさい子は、基本的に嫌われます。
すぐに暴力を奮う子どもは、敬遠されます。
昔は、乱暴な子どもの居場所って、あったんですよね。
ガキ大将というやつです。
今は、そういうのって、通用しないんですね。
かわいそうですよね、ガキ大将タイプの子どもは。
今は、居場所がないのです。
友だちができにくいのです。
こうした、いろんな意味で友だちのできにくい子どもたちがいるのです。
こうした子どもたちが低学年で友だちを作っていくというとき、
正直、先生の力量に左右されることが、とても多いですね。
親は、そういうことになったら、
ともかく、子どもを家で元気にすることに専念するべきです。
子どもを元気づける方法は、僕の本にも書いてありますよね。
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