親塾15・・・ともだちについて⑦

Posted By on 2012年12月20日

◆ 親の出方、考え方というものを、考えていきましょう。

① 友だちは選べないということを肝に銘じてください。

この前の僕の同窓会の時、久しぶりに会った友だち。

出会うといつも言われるのが、

「多賀のお母さんは怖かったわあ。」

という話です。

中一のときでした。

彼が僕のうちまで遊びに来て、遠いんですよ。

別の小学校から来た友だちで、僕のうちまで歩いて40分ぐらいかかるんです。

その彼に対して、うちの母は、算数の問題を出しました。

それに答えられなかったので、

「あんな子とつきあっては、いけません。 もっと賢い子と付き合いなさい。」

って言いました。

大ゲンカでしたよ、そのあと。

なかなかすごい母でしょ。

まあ、個性的な母親でした。

よく宗教の勧誘って、来るじゃないですか。

そういうのが来たとき、断る理由としてよく言っていたのが

「うちはオウム真理教だ。文句あるか。」

ですよ。

こんな親の悪口ばかり言っていたら親不孝ですよね。

感謝してるところもあるんですよ。

話をもどしますが、母に否定された友だちと一生付き合いがあるわけです。

 

でも、彼は一代で財を築いて、会社を興したんですよ。

僕の付き合う友だちというのは、あんまり優等生のお利口さんは少なくて、

いわゆるお坊ちゃんタイプではなく、個性的な人間が多かったんです。

母は、心配だったんでしょうね。

親というのは、無難な道を、安全な道を歩いてほしいものです。

友達も無難で安心できる友だちをもってほしいと願います。

僕の母はやりすぎでしたが、

似たような思いは、皆さんもお持ちではありませんか。

でも、親が友だちを選ぼうとしたら、子どもは反発します。

この前も話しましたが、子どもと親との関係が、決定的に悪くなってしまいます。

友だちの良しあしも、親が決められることではありません。

もちろん、不良グループに入ったりしたら、人生はくるってしまいます。

そういうグループに近づく段階で、そういう人間になってしまっているんですよね。

友だちを選ぶのではなく、

自分の子どもの持つ雰囲気や人間性を大切に育てることです。

それに応じた友だちが、できてくるものです。

 

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