作文の話・・・言葉と作文の教室から

Posted By on 2012年8月22日

冒頭にした、作文の話。

Gくらす(2~4年生)で、初日にした話。

久しぶりに子どもたちに語った。


作文と山登りの話。

山登りをしていて、頂上まで登れた人は、体力がつく。

では、途中で登るのを止めた人は、体力がつかなかったのか。

 

ちがうよね。

 

途中まで登ったぶんの体力がつく。

元気な人はどんどん登ることができる。

身体が弱かったり、調子が悪かったりした人は、途中までしか登れない。

でも、それはムダには、なっていない。

 

作文も同じ。

作文の得意な人は、すらすらと書けてしまう。

原稿用紙一枚くらい、あっという間に書ける。

作文の苦手な人は、同じ時間をかけても、三行くらいしか書けない。

じゃあ、この三行は、ムダになるのか。

これも、ちがうよね。

三行の作文を書く間に、頭をうんと使う。

悩む。考える。

それが、人間を賢くするんだ。

人によって、書けるレベルはちがうから、人と比べるな。

自分にしてはよく書けたなあって、思えたら、十分だ。

 

もう一つ。

作文を書こうと思ってもなかなか、どう書いていいか、分からないときって、ある。

そんなときは、まねをしよう。

「学ぶ」という言葉は、「まねぶ」というのが、元々の意味だ。

学習する、ということは、まねをすることがスタートなんだ。

書けなかったら、大いにまねをしなさい。

まねの仕方を教えてあげる。

まねしても、できあがった作文は、自分で書いたものと、全く値打ちは変わらない。

書いたら、自分の作文なんだ。

 

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