いじめの難しさ

Posted By on 2023年9月6日

僕はいじめを絶対に許さないという信念で教師をしていました。
それでも、
「お前のクラスは絶対にいじめをなしにできたと言えるか?」
と聞かれたら、全くその自信はありません。
 いじめに気付くというのは、本当に難しいことなんです。
「僕のクラスではいじめなんか絶対にありません」
と豪語する先生がいたけれども、こういう先生はいじめに全く気付かないおバカさんか、いじめを隠蔽している方かのどちらかです。
 いじめは、いつでもどこでも、どんな先生のクラスにだって起こりうるものなんですよ。

 ケンカといじめは、区別しなければなりません。
なぜなら、ケンカは子どもにとって必要なものだからです。
いじめを恐れるあまり、ケンカまで必要以上に制止するのはよくありません。
 ケンカから子どもが学ぶことはたくさんあります。
どのくらいやったら、日地が傷つくのかということも学びます。
「うちの子は、ケンカしたことはありません。」
と、自慢げにおっしゃる保護者の方がおられましたが、それを聞いた時に、
「それは怖いですねえ。先々、心配です。」
と言ってしまい、その方には嫌われてしまいました。

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