教育改革

Posted By on 2011年11月1日

大阪府の教育改革案が問題になっている。

こういう改革の怖いのは、

途中まで言っていることは正しいが

その結果出てくるものが怪しいということだ。

 

現行の教育委員会の形や現場の状態が、これでいいと思っているものはいない。

直さなければいけない事がたくさんあるのに、

全然改革されていかないから、もどかしいものがある。

 

でも、教育の成果を数値化することと、なんのつながりがあるのか。

数値化することで、教育が良くなるという根拠が薄弱だ。

 

「いいがけんな教師」を排除すべきだという理屈は分かる。

確かに、教師としてどうかなと思う人は、いる。

子どもにとってマイナスな人もいる。

しかし、現場の声を無視したところで考えても、

本当に現場に必要な教師とは何かが見えてこない。

 

公立の学校へ行かせて頂いたり、

管理職として苦労している友人達と話したりしていると、

現場には立派な管理職もたくさんいるんだなと思わされる。

 

教師や管理職のうち、学校や子どもたちにとってマイナスの人たちが

どの程度の割合でいるのか。

正しいデータがあるわけではない。

 

1000人の熱心な教師達がいて、3人だけ「不適格者」がいるのかも知れない。

「くだらない教師排除理論」の根拠となるデータはなんだ。

他の仕事に比べて、先生の不適格が圧倒的に多いのか。

 

100%優れたものだけの集団なんて、

どんな方法をとろうとも、ありえない。

問題は、その数の割合だ。

数値でどうこういうのなら、問題教師の割合を検証しないといけない。

 

 

About The Author

Comments

Comments are closed.