僕の先生③
Posted By taga on 2022年10月29日
三年生のときに、男の先生になった。
キリスト教徒で、当時としては珍しい
体罰を一切しない男の先生だった。
今でもよく覚えているが、
悪いことをした子どもに、その子を殴る代わりに先生自身を叩かせて
泣きながら、
「もうしません。」
と言うまで自分を叩かせ続けていた。
その愛ある先生を僕は泣かせてしまった。
その先生は吃音があって、
ときどきどもってしまうのだ。
僕は、その先生がどもった時に
「教師やったら、ちゃんと話さないと!」
と言い放った。
先生は顔を背けていたけれど、
確かに泣いていた。
ひどい生徒だよね。
思い出すと、心が痛む。
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