親力 ⑳ 過保護と過干渉

Posted By on 2022年2月28日

※ 過保護と過干渉
 僕は、今の時代、過保護はある程度ありだと思っています。
 登校園中の子どもたちの列にナイフで襲撃したり、トラックが突っ込んだりという事例が後を断ちません。
 教師や保育士によるマルトリートメント(虐待とは言い切れない、大人から子どもに対する避けたい関わりのことで、虐待、ネグレクト等に発展する場合もあります。)が頻発しています。
 子育てにはリスクも伴うので、全てに関して完全に護り切ることは不可能ですが、少し過保護気味なことは、いたしかたないかなと思うのです。我が子を護るために、少し過保護でもいいくらいの時代なのではないでしょうか。

 問題なのは、過保護よりも、過干渉だと思います。
 子どもと一緒に3者面談をすると、子どもに話させずにずっと親が話しているということもよくあります。子どもが自分の思いを自分の言葉で話す機会を奪ってしまっているのです。
 子どもの宿題に口出しして、完璧に仕上げて提出することを良しとする方もおられます。そんなことをすれば、教師側としては、間違ったところを指導できないではありませんか。(もっとも、親が口出しするべきだと考えている教師も、たまにいるのですが・・・。)

 友達を親が選ぼうとします。これは恐ろしいことです。そりゃあ、不良グループと付き合い始めたら、断固として反対するのは当然だと思いますが、
「あんな子どもと遊んではいけません。」
「もっといい子と遊びなさい。」
等と、子どもの付き合いに口出ししてくる親は、過干渉だと言わざるを得ないでしょう。

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