教師教育②
Posted By taga on 2021年12月1日
今、教育現場には若い先生方がどんどん増えています。
しかし、若手を育てるOJTが現場では成立しにくいのです。
教師というのは、新卒でもいきなり全てを任されるという仕事です。
それなのに、学級指導に関しては何も分からないままに始業式を迎えてしまう新卒者がほとんどです。
黄金の一か月と呼ばれるように、四月のスタートの出遅れは、一年間を左右してしまいます。
今の現場で教師としてやっていくには、なんらかの「武器」となるものが必要です。
三十年前とは違い、先生だからといって保護者も子どもも黙ってついてきてはくれません。
その武器も持たずに夢と希望だけ抱いて教壇に向かうのですから、
まじめで熱心なハートがあっても途中で挫折してしまう人が後を絶ちません。
初任者の教師教育の問題の一つは、教師教育者として何をどう教えるのかということが、
指導する各教師個人に全て任せられていることにあります。
それでは、安定した教師教育ができるはずがありません。
基本的な教師教育の在り方というものが、少なくとも各教育委員会単位で確立されるべきなのです。
残念ながら、初任者指導者研修などというものはあまりありません。
(高槻市と奈良市では初任者指導者講習に活かせていただきましたが・・・。)
大都市を中心に初任から大量の休職―退職者が出るという事実は、
そういう初任者指導の基本的なマニュアルがないことが原因の一つではないでしょうか。
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