東北の皆さんはしんぼう強い
Posted By taga on 2011年9月29日
母の法事で従姉のご主人が来て、久しぶりに話した。
この方は、震災の時に長田区の区役所で大変な思いをされた方で、
退職された今でも、震災後の新聞を発行したりしている。
「東北の方へボランティアで行かれたんですか。」
「いいや。若い連中が行くよ。
東北の人たちはしんぼう強いらしい。
もっと怒ったらいいのにって言ってた。
長田だったら、もっと文句言われてるのに、黙って待ってるし
並んでくださいって言うと、黙って並んでいるらしい。
もっと文句を言ってもいいんちゃうかなあって、言ってた。」
役所はせっつかれると動きが速い。
せっつかないところは、忙しいと後回しになる。
言ったもん勝ち、というのが関西的なのかな。
阪神大震災のとき、避難所になっていた学校は、トイレに困った。
水洗トイレは、断水に弱い。
そこらじゅうが、うんちにまみれた。
運動場の周囲の草むらにも、おびただしい数あった。
トイレは、すぐに満杯。
震災は、きれいごとではない。
人間は排泄する、必ず。
役所から仮設トイレを運んできた。
「ここは、2台の割り当てです。」
というのに、職員とボランティアのみなさんとで、7台全部おろしてしまった。
避難者は、1500人いたから。
担当者は、
「知りませんよ。」
と、怒ってかえってしまった。
当時の佐野校長に
「すみません。みんなで全部おろしてしまいました。」
と言ったら、
「分かった分かった。区長に言っとく。」
と言ってくれた。
腹の据わった校長がいると、動きやすい。
災害時は、強気でないと、と思う。
でも、これは関西人だからかなあ。
東北のみなさんは、こんなにあつかましくないんだろう。
しんぼうは、疲れが出るから、きをつけてほしい。
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