「ヨイトマケ」はダメ

Posted By on 2016年1月1日

紅白を見ていて
三輪明宏の「ヨイトマケの歌」に
ふと、思いが入ってしまった。
この歌ダメだね。

母を思い出す。
僕と合わなかった母。
反発し続けて、最期まで孝行息子にはなれなかった。
今の僕の教育は母の考え方への反面教師である。
差別主義者で、できない子、貧しい人間を見下していた母。

でも、「ヨイトマケ」を聞いていると、
女手独りで僕を必死で育てていたんだろうなあと
自分を大きく見せないと人になめられるから、ああいう考えにならざるを得なかったんだろうと
歯を食いしばって生きていた母の、なりふりかまわぬ姿を思ってしまう。

扁平上皮癌で、助からないと言われたとき、中3だった。
僕が先生とぶつかって
「絶対に反省文を書きたくない」
と言ったとき、
「自分はもうすぐいなくなるかも知れないから、一番いい高校に入るために、内申書の点数をさげられては困るから書け」
と言った母。

人に負けるな、自分の力で歩けるように
そう考えていたんだろう。

ヨイトマケは、奥底にこたえる。

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