就職は運と縁
Posted By taga on 2015年7月20日
今から、教員採用試験が各地で盛んになっていく。
この土日あたりがピークかな。
受験生に言いたい。
「一回や二回、採用試験に落ちたからって、どうってことない!」
僕にはそう言える資格がある。
僕は神戸市の採用試験に二年連続で落ちている。
当時、神戸大学出身の男性が落ちることは絶対にないと言われた採用試験。
同期では、僕と友人の二人だけかな、真剣に受けてアウトだったのは。
その僕が、今は、公立の学校に年間十校、
その他にもたくさん指導や講演に行っている。
でも、三十六年前は、落ち込んだ。
ふとんをかぶって泣いた。
そのあと、専攻科の試験も面接でアウト。
大手の塾の試験も二つ、面接でアウト。
人前でちゃんと話せないからだった。
四月の二日前の時点で、就職の決まっていなかったのは
僕くらいのものだった。
三月三十日、失意の僕に突然電話がかかってきた。
神戸大学の学生課からだった。
「附属に急に口ができたので、行きませんか?」
これが人生をリスタートさせた。
専攻科に通っていたり、塾の採用が決まっていたら、この話はなかった。
附属での優れた先輩方との出会いが
僕の国語人生を決定づけた。
僕は大学も二浪して入った。
とおるという名前の友人が、
「とおるのオレが一浪したんだから、お前はイチロウで二浪する」
と言った通りになった。笑笑
ついでに、運転免許も、全部の段階をストレートで通らなかった。
僕が子どもたちの失敗に寛容であったり
挫折した子どもたちに寄り添えているとしたら、
失敗だらけの人生だったからだろう。
若い教師志望のみなさん、
一度や二度の失敗ぐらい、どうってことないよ。
それはきっとあなたの人生にとってプラスになる。
スラムダンクじゃないけれど、
「負けたことがある」というのは、財産になるんだ。
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