教育死語②

Posted By on 2015年7月17日

「びしっと、しめろ。」
「しめてかからないと・・・。」
未だにこの言葉を口にする教師がいるのは、哀しいことだ。
こんなものは、とっくの昔に死語となっているのに。
体罰容認の先にこの言葉がある。
「しめる」って、なんだ。
子どもに対して本来使うべき言葉ではない。
教育として使える言葉ではない。
体罰がオーケーだった時代に横行していた言葉だ。
その頃は、保護者にもそう言う方が多かったものだ。
「先生、びしっとしめてやって下さい。」
「びしばし、やってください。」
と、よく言われた。
子どもに体罰を奮ってもらってもいいと言う権利は、
親にもないのだという児童の権利の基本を思い出すべきだ。
「びしっと」が体罰でないとしたら、いったい何だろう。
厳しくしろと言うことか。
それなら分からないでもない。
子どもに対しての厳しさも必要なのだから。
その厳しさの中身が、怖い顔と大声の叱責であるならば、
これも体罰につながりかねない。
びしっとじゃなく、
子どもたちをぴりっとする方法を考えていかねばならない。

About The Author

Comments

Comments are closed.