国語のスキルアップとして身に付けてほしい「10しるべ」 ⑤

Posted By on 2015年2月24日

⑤ 語彙を増やす
 語彙の貧しさは、心の貧しさにも通じます。
 読書量の少ない教師は、やはり語彙も貧しいものです。
「氷雨〔ひさめ〕」と「霙〔みぞれ〕」と「時雨〔しぐれ〕」の違いが分かりますか?
「啓蟄〔けいちつ〕」という言葉から、季節をイメージできますか?
「美しい」と「麗しい」のイメージが同じになっていませんか?

 語彙の豊富な教師は、子どもから見ても格が違います。
これは、教師としての格ではなく、
「この先生はちょっと違うぞ」
と、思わせてしまう格なのです。

 語彙の豊富な教師は、
授業中の子どもの言葉をつなげたり、まとめたり、言い換えたりすることができます。
「あなたの言いたいことは、A君の言ったことと、同じ意味なんだよ。」
とか、
「この言葉とこの言葉とこの言葉は、似た意味で使われるんだ。」
とか、
「今の言葉は、・・・と言い換えることができます。」
というように。

 言葉の意味を伝えるときも、
子どもに理解しやすい言葉を選択して教えたり、
あえて難しい言葉を使って、子どもの語彙力を高めたりできるのです。

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