カルタ大会

Posted By on 2015年1月28日

低学年のカルタ大会を参観していた。
五人ずつで、楽しそうに取り合っている。
その様子が面白くて仕方ない。
あるグループでは、一人の子がカルタを押さえたら、
他の四人もぱらぱらとその上に重ねてきて、
「みんなでジャンケン」
ということになる。
僕は、授業中に口を出さないことに決めているから、
黙って見ていた。
そのうち、一人の子が、カルタを押さえるだけでなく、さっさととっていってしまうようになった。
「なるほど、考えたなあ。」
その一方で、いつも一番先にカルタをおさえていながら、
後から手を乗せてきた子どもたちにジャンケンをさせられている子どもは
真っ先にとっているはずなのに、
どんどん負けていってしまう。
要領のよさ悪さというものが、こんなときにはっきりと表れる。
でも、僕は、真っ先に取っているのにジャンケンをさせられているもどかしい子どもが好きだ。
こういう子どもは誠実に育っていくのではないだろうか。

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