新しい年を迎えて

Posted By on 2015年1月1日

2015年に考えたいこと。
昨年は、トータル100カ所で130講座。
体調維持が最大の課題だと知った。
今年は、僕のしたいこと、伝えたいことに特化したセミナーをしていく。
一緒にやりたい人たちと、小さなセミナーを繰り返していきたい。

◆この一年、ずうっと協同学習と一斉授業とのことを考えてきた。
教師がめざしていく道は、これからどうあるべきなのかを考えてきた。
昨年の暮れに出会った野口さんの言葉が、僕のこれからの考え方を示してくれたように思う。
「学級の在り方によって、方法は違ってくるのではないか。」
そこをきちんと解明し言語化していくことが、僕の今年の課題。

◆授業のイメージのない若手が多いことも分かってきた。
彼らの受けてきた授業は、前の指導要領の授業。
国語の授業としてプレゼンテーション型の実践ばかりが並んでいた時代だ。
一斉授業を否定する人たちの中に、優れた授業のイメージがないのだ。
優れた授業とは、達人教師だけのできる授業ではない。
僕のような大した能力もない普通の教師のできる授業のことだ。
普通の一斉授業の中で、我々は子どもたちと会話し、
子どもの主体性をどう確保してきたか。
去年から、指導に入る学校で、授業をさせてほしいと言ってきた。
今年も、授業をしにいきたい。
普通の授業。
誰でも努力すればできる授業。
でも、子どもの実態、学級の在り方に合わせて変えていける授業。
そういう授業イメージが示せればいいなと考えている。

◆「教室の『あの子』を考える」シンポも続けることにした。
通常の教室で、子どもたちをどう読み解いていくか、ということ。
自分の立ち位置もなんとなくイメージが湧いてきたから。

◆国語のステップアップのことも、考えていきたい。
どこへ行っても、国語の授業が分からないという声を聞く。
少し落ち着いたら、やっぱり、もっとも時数の多い国語の授業について考え込む先生方が多いようだ。
僕も国語の授業を深めたい。

◆図書館関係で話すことが増えてきた。
読み聞かせということが、かなり広まってきたからだろう。
それでも、まだ、この素晴らしい世界を理解していない教師は多い。
読み聞かせをマジョリティにしたい。
ストーリイテリングの意味も、広めててきたいと考えている。

◆僕の本業は教師教育だ。
追手門の若手に、まだ十分にやれてはいない。
どこか遠慮があるからだろう。
教師教育の実践をしているのだという原点に立ち返って
実践的教師教育を考えていきたい。
実際に教師教育に携わっていない人たちが教師教育を語ると、
それは、「教師教育論」になってしまう。
学問になるのだ。
それでは、現場に直接おろせない。
実際の若手教育に携わっている僕らのような立場の人間こそ、
実践的教師教育をまとめていかねばならない。それは、僕の使命感である。
今年は、大学にも10回ほど教えに行くので、
出口と入り口の両方で考えることができるだろう。

◆教室はなぜ荒れるのだろうか。
全国の若い先生達の悩みを聞きながら、
荒れについても考えていかねばならない。
教師としての資質の問題にしたり、「びしっといかないからだ」というような愚者の論理には意味がない。
何かの光明を見いだしたい。

というように、まだまだやりたいこと、考えたいことが山ほどあって、
今日、ここに宣言している。
有言実行。
この一年は、これらのことを考えていく土台の年にしたい。
キーワードは、子どもたちが答えを持っているということ。

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