-教室の「あの子」⑮-
Posted By taga on 2015年1月11日
発達障碍のある子どもたち、
途中まで家でも気づかれなかったオーティズムの子どもたち
についての相談にのるときがある。
進学や就労など、将来への不安も大きいが、
最大の問題はそこではない。
多くの子どもが、いじめに遭っている。
それが原因で不登校に陥った例もある。
家で暴れることにもなる。
いったん、いじめのスパイラルに入り込むと、なかなか抜けられない。
いじめのトラウマを持つと、ちょっとした言葉が、全ていじめになってしまう。
「おい、早くしろよ。」
「あほか、お前」
そんな言葉は、親しい友人同士なら笑ってすむことでも、
いじめスパイラルに陥った子どもには、辛辣な攻撃へと変わる。
グレーゾーンの子どもたちは、
・ 周りとうまく合わせられない
・ コミュニケーションがとりにくい
・ こだわりが強い
・ 相手の気持ちが分かりにくい
のだから、構造的ないじめが発生しやすい。
だからこそ、教師が心がけて観察していかなければならないのだ。
放っておいたら、必ずいつかいじめにつながっていく。
「ちょっと変わった子ども」は、ターゲットになりやすい。
それは、残念ながら、動物の本能でもある。
でも、我々は人間なのだから、動物の本能を越えて、
人間らしい生き方を考えていかなければならない。
教師は、学校での人としての砦にならなくてはならない。
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