エア・メール

Posted By on 2014年11月21日

尊師岡田崇先生は、

東風の会の例会に、

いつも簡易航空便というものを持ってきておられた。

封筒を開いた形をしていて、中に文章が書きこめる。

それで、海外へ安く送ることができる。

当時、140円か170円だったように思う。

 

海外の日本人学校へ行っておられる会友に

メッセージを届けるためだ。

 

回覧して、参加者にメッセージを書き込んでもらう。

それを岡田先生が出して下さる。

 

帰国された先生からうかがって初めて分かったことだが

岡田先生は、書き込む欄が余ったら

必ずご自分でいろいろなことを書かれて

びっしりといっぱいにしてから、送っていたそうだ。

今のようなメールのない時代に、日本から送られてくる郵便の暖かさは

いかほどだったろうか。

何事においても、岡田先生の相手を思いやる心ある所作に、僕は教えられてきた。

 

僕は、おそらく岡田先生よりも授業はおもしろくできるだろう。

岡田先生よりも、学級づくりの技術もあるだろう。

しかし、人を大切にするという点において、

岡田先生の足元にも及ばない。

 

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