視野狭窄

Posted By on 2014年11月6日

僕は、独学で学んできた人間だ。

国語の研究会に属していても、

そこはゆるーい研究会で、学びは個人次第で、

何かの考え方にしばられることもなかった。

好きなようにいろいろな方向で勉強してきた。

何もノルマがなくて、全て自分勝手にやってきただけ。

 

その分、一つの流儀にとらわれることは全くなかった。

 

ここ数年で、急速にさまざまな人たちと交流するにつけ、

自分が視野狭窄を起こしていないかと、心配するようになっている。

視点がミクロになりすぎていないかということだ。

 

米子で、堀さん、晋さんと語っていたときに、

上条晴夫氏の功績についての話が出た。

中村健一も、上条さんの弟子だから、

名前はよく知っている。

「でも、僕にはなんの影響もない事だよ。

僕は全く関係がなかったし、上条さんの作文の話は、全て小川太郎を筆頭とした生活綴り方から学んだものだから。」

と言ったら、二人で猛反論がきた。

「多賀さんに直接的には関係がなくても、

多賀さんや俺たちが教育の著作をいくつも出せるという状況を作ったのは上条晴夫なんだ。」

 

そういう発想って、僕にはなかった。

独学の視野の狭さなんだなあって、改めて思わされた。

彼らの視点は僕にはなかったし、拒否してきたものだが、

今は、素直に聞けるのが不思議だ。

納得までは時間がかかるんだけどね。

 

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