図書館司書のみなさんへの話

Posted By on 2014年8月22日

瀬戸内市で講演の機会をいただいたあと、

司書のみなさんとの会談があった。

主催者の嶋田さんが

「5,6人の方とですから・・・。」

とおっしゃるので、軽い気持ちで行ったら、

30人くらいの方が集まって下さっていた。

 

いろいろな質問にお答えするということになったが、

日ごろ考えていることがお話できて良かった。

 

だいたい、学校の先生方の中には、

図書室をなめたような方がときどきいらっしゃる。

子どもを押しつける時間にしたり、

何かあったら、すぐに図書の時間を削ったりして平気だ。

司書のみなさんは、いつも遠慮していらっしゃるから、

僕が代わりに少し言おう。

 

「数の読解力に、読書が役に立つか」

と言われたら、どう応えるか悩んだというお話があった。

はっきり言って、ほとんど関係ない。

 

僕は、

「みなさんは、もっと大切な、子どもの心を豊かにするということを

本を通してしていらっしゃるという気持ちを持って下さい。」

というようなことを言ったが、

図書館で本を読んで算数の問題を解くことに活かそうなんて

こそくなことは、考えない方がいい。

そうじゃない世界だから、

成績の悪い子どもにとっても楽しめる世界だから、

読書ってすばらしいんだと、僕は思っている。

 


「先生方が子どもたちに本を薦めて下さるようにするには

どうしたらいいですか。」

というのは、切実なお言葉だと思う。

ともかく先生たちを「読み聞かせ」の世界に引きずり込むこと。

そのためには・・・。」

という話をした。

少しでもお役に立てただろうか。

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