教師の品格 ⑧ 「自転車操業では、大したことはできないと知れ」

Posted By on 2014年8月3日

教師の品格 ⑧

自転車操業では、大したことはできないと知れ

 

若い先生が話しているのを聞いていると、

「ああ、これ、自転車操業の実践だな」

と思うときがある。

全然寝かさないで、とってだし。

 

授業提案や短い実践報告は、とってだしでもかまわない。

やったことをそのまま持ってきて、他者に問いかけることで、自らの成長になる。

 

でも、若くして講師をしている人には

そういう未熟さがないかのように話す人がいる。

こういうことを書くと、

年寄りの若手バッシングや老害だととられるかも知れない。

 

それでも、言いたい。

 

若手は等身大でものごとを語るべきだ。

自らの実践の根拠となる、子どもの見方や子どもたちのその後の経過といったことについては、

まだよく知らないのだから、

分かっていないのだから、

そのことに謙虚であるべきだ。

僕も、少しは分かるが、全部分かってはいないと思っている。

全部分かっているかのような語りの若い先生は、怖い。

 

僕は、若い頃、この謙虚さが全くなかった。

今から思うと、苦い経験である。

いつの頃からか、等身大で語るということを

強く意識するようになってきた。

 

でも、難しいことである。

たぶん、こう考えている時点で、老害なのだろう。

 

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