教師の品格

Posted By on 2014年7月19日

◎ 品格って何か

品格というのは、「人や物に備わっている気品や風格」をさす。

上品、下品という言葉があるが、これは貴賤とは関係がない。

お金持ちで由緒正しい方でも、品のない方はいらっしゃる。

ホームレスでも上品な方がいらっしゃる。

品格は地位や立ち場とも関係がない。

 

教師にも品格がある。

仕事ができるできないことと、品格は別の話だ。

でも、品格はあった方がいい。一種のヒドゥンカリキュラムにもなっていく。

品のない先生の言うことは、素直に聞きにくい。しんどくなる。

 

ただ酒になると、酔っぱらうまでたくさん飲む教師がいた。

呼ばれた酒席。学校主催の宴席などになると、ここぞとばかりに飲む。

そういう姿を見ていると、悲しくなる。

こういう方は、たいてい飲むと、さらに偉そうになる。くだらない説教を目下の者にする。

べろべろに酔っていても、なぜか上司にはからまない。そこに、その人間の底が見えてしまう。

酔っぱらって大声を上げていた人が、交番の前だけ声のトーンが落ちるのと似ている。

後者はかわいいが、前者は醜い。

 

優れた教師をお呼びしての宴席で、その方は若い女性にばかり興味を示すのを見た。

ご自分の本を初めて出会った女の子に贈呈する。

しかし、その会のために準備して回っている男性教師たちには、声もかけない。

そこにも、品格はない。

 

こういうことを書くと、

「お前は品格があると言いたいのか」

と言われるかも知れない。

いやいや。

こういう話は、自分のことはさておいてするものだ。

 

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