伝記文

Posted By on 2014年1月5日

伝記文は、基本的にはノンフィクションである。

文学的文章のジャンルにありながら、

ノンスタイル、じゃなくて、ノンフィクションである。

〔ちっちゃいギャグをかましてしまいました。〕

 

その特徴は、

まず、時系列にエピソードが並んでいるということ。

だいたい生い立ちからスタートする。

「猛は、1948年8月15日、東京世田谷において、造船技師の父とピアノ教師の母との間に生まれた。」

こんな感じである。

従って、読み手は、その人物のたどってきた歴史を

読み取っていくことになる。

「17歳のときに父を自動車事故で、20歳のときに、母を病気で亡くし、途方に暮れていたところを、立花さんに出会い、オートレーサーをめざす。」

 

そのときには、その頃の社会状況も関連してくる。

それが分かっていないと、理解できないところが出てくる。

 

また、ノンフィクションだが、エピソードを少し作者がデフォルメすることもある。

「知能指数600にして、たぐいまれな運動能力を持つ。」

という感じで。

 

読み取りに当たっては、

年表に書き込んでいくことで、分かりやすくなる。

そこを一人で読み込ませることも、必要であろう。

社会状況は、背景として調べさせていくこともできるし、

生き方というものに対しての

自分の意見を書き込んでいくこともできるだろう。

 

ただ、一工夫しないと、ただ作業をするだけで、

おもしろくない授業になるおそれもある。

たとえば、

「この人物のクライマックスは、どこだろう」

と問いかけて、考えさせることも、おもしろい手立てになる。

 

「僕は、改造されたけれども、逃げ出したところがクライマックスだと思う。」

「私は、やはり『変身』するところだと思う。」

とか。

 

今日のこのブログは、まじめに読まない方が良いかも知れません。

 

 

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