きょうの一冊 【12】 

Posted By on 2013年12月24日

「じごくのそうべえ」

作・絵: 田島 征彦

この絵本は、関西弁で読んであげて下さい。

ちょっと難しいかもしれませんが

、もともとは、桂米朝さんの「地獄百景」という落語の話です。

子どもたちは、大笑いです。

何回も読んでほしいとせがまれます。

「糞尿地獄」や「おなら」など、汚い言葉も出てきますが、

そうした汚いことも怖いことも、みんなまとめて笑い飛ばしてしまえ、

という勢いがこの絵本にはあります。

なんて書いていると、中村健ちゃんに

「また、多賀さんは、おならとうんちの話が好きだなあ」

と、言われそうですが。

「てにはおがらのつえをもちー」

「あれがじょうはりのかがみや」

なんて、わかりにくい言葉が出てきても、いちいち説明はいりません。

挿絵にちゃんと描いてあります。

絵を見ながら読んでもらうのが絵本ですから、

お母さんの解説はなくてもいいのです。

こてこての大阪弁でもいいし、京風のイントネーションでも、神戸っこなまりでも、自由です。

それぞれの方の関西弁で読みましょう。

「そうべえごくらくへいく」など、続きが出ていますが、圧倒的に一作目が面白いです。

 

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