きょうの一冊 【7】

Posted By on 2013年11月20日

「こすずめのぼうけん」

エインズワース

子どもたちは冒険心でいっぱいです。

ちょっと目を離すとどこかへいってしまうのは、

この冒険心と好奇心によるものなのですね。

少し親から離れてみたい、

お母さんの目の届かないところへ行ってみたい。

そんな願いはどの子も持っています。

ところが、今の世の中、子どもたちの思いをかなえてあげるには、危険すぎます。

この絵本は、子どもたちのそうした願望を満たしてくれる一冊です。

巣から飛び出したこすずめは、

道に迷って帰れなくなり、

お母さん鳥を探してまわります。

その途中でいろいろな鳥たちに出会います。

ときには、ちょっとこわい思いもするのです。

現実にお母さんから離れたら、

子どもたちにもきっと同じ事がおこるでしょうね。

それをこすずめの目を通して体験していくのです。

最後にお母さんに出会ってほっと安心するこすずめ。

ああ、お母さんっていいなあ

・・・読んでもらっている子どもたちも、きっとそう実感することでしょう。

 

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