心づくし

Posted By on 2013年10月21日

「心づくし」という言葉が好きだ。

「お・も・て・な・し」よりも、好きだ。

 

京都のセミナーから帰るとき

新幹線の下り線に中村健一さんと走っていった。

ぎりぎりで広島行きに間に合って、ほっとしたとき、

後ろから声をかけてきたのが、長瀬君。

 

「まだ時間があるので、追っかけてきました。」

彼は反対側のホームなのに。

すぐに出発だったが、いつまでも手を振ってくれていた。

 

新神戸駅で降りるとき、

健ちゃんは席を立って、出口までやってきた。

「降りる人が少ないから、ステップから見送れる。」

と、いいながら。

 

列車がスタートしても、手を振ってのさようなら。

 

心をつくすというのは、

たいそうな物を準備することでも、

時間をかけることでもない。

ほんのちょっとしたときに、

できることをすること。

そういうことを思わされた。

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