「わたしの愛する孤独」

Posted By on 2013年9月21日

メイ・サートンを久しぶりに読む。

 

そう言えば、長い間、

詩を、詩として読んでなかったなあ。

教材としてしか見ていない自分があった。

職業病の一種だね。

 

メイ・サートンは、

始めから教材化なんて頭に浮かばないから、

自分のためだけに読めた。

 

「自分の人生の物語を作らなければなりません。

そうでなければその人生を生き抜くことはできないのですから」

最近の僕の課題である言葉に出会って、驚く。

石川晋さんとの対談でもよく出てきた言葉だが

晋さんはメイ・サートンを読む人だから、

知っていたかも知れない。

 

「わたしはいま、この人生でひとりきり

もう誰かの子どもではない」

 

「死と愛は完全に和解し、

わたしの歴史のすべてを載せた船が、

海へと乗り出す」

僕が母を亡くした後感じたことは、これだったんだなと

改めて感じ直す。

 

サートンは、透明でありたいと言う。

この究極のフェミニストの言葉は、

この年齢になって、初めて心に落ちてきたような気がする。

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