「いのちのいろえんぴつ」

Posted By on 2013年8月6日

毎年、8月の末の日曜日に

「本の会」をしている。

今年で10回目。

僕の原点の会だと言ってもいい。

 

毎年、一年間かけて一つの箱に気に入った本を入れていく。

そして、そこから、10冊あまりを選び出して

その年の話を紡いでいく。

テーマが先にあるのではなく、

一年かけてためた本達が、自然と話を紡いでいく。

 

でも、毎年、箱から一度は出して、

結局、読まずにしまい込んでしまう本もある。

 

もう何年も続けてしまい込んでしまった絵本の一冊を、ここで紹介する。

 

「いのちのいろえんぴつ」

詩/絵 豊島加純

絵・マイケル・グレイニエイツ

文・こやま峰子

 

釧路で生まれたかすみちゃん。

脳腫瘍を10才で発症し、家庭科の先生からもらった色鉛筆とノートをきっかけに創作を始めた。

2003年に亡くなられたが、一生懸命に生きるということを描いている。

でも、僕は、この絵本は人前で読めない。

涙ながらにでも、いろんな本を読んできたが、

これは、読めない。

 

だから、「本の会」で読むことはあきらめた。

 

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Comments

2 Responses to “「いのちのいろえんぴつ」”

  1. aieretto・sasabe yuriya より:

    10年間毎年ありがとうございます。
    小学2年だった息子が高校2年になりました。

    ひと言では語りつくせないのが子育てですが、
    山のような本のなかに埋もれて生活しているのを見ると、彼にとって本は友だちなんだと実感します。
    贅沢をいえば、もっと堅いものをと思いますが(笑)
    あの本嫌いが、これだけ読んでいるので、待つのも子育てかも・・・。

    6日のブログを読んで、久々に息子を誘って市の図書館に出むきました。
    「いのちのいろえんぴつ」は市内の書庫にはなく残念でした。
    が、16歳よく母につきあうな~と(その後があるからです:笑)

    そして、今年になってから6年ぶりの体育に息子が参加してます。
    成績表に5段階で【5】、
    車椅子の時には中学で、最低ラインの数字がついてました。
    後日、夫が腐っても5は5とつぶやいてました。
    3でも4でもいいでしょうに。
    完治ではないので、道の途中です。
    が見た目にはそれに近くうれしい限りです。

    今年の夏も、本の会の時間が待ち遠しいです。
    毎年、ほんとうにありがとうございます。

    笹部ユリヤ:aierettoより。

  2. taga より:

    笹部さんへ
    なんだか涙が止まりません。
    体育の5
    お父さんの「くさっても5は5」
    という言葉の重さ。決して否定していない。

    人生、全て、旅の途中です。

    僕には何もできませんでしたが、
    僕がたくさんいただいています。

    ありがとうございました。