問題行動をいかにスルーするか

Posted By on 2013年7月6日

クラスには、数人の問題行動をとる子どもたちがいる。

学級づくりがよほどうまくいくか、

とても運が良いかであれば、

いないこともある。

でも、ふつうのクラスには、そういう子どもたちがいる。

 

どうしてもそこに教師の目が行く。

 

この前、野中先生も話していた。

「何人かの問題のある子どもたちにばかり関わり合っている内に

学級が崩壊していく、」

 

まさしくその通り。

 

中村健一さんも、言っていた。

「一部は、そんな子どももいる。

そこにこだわってはいけない。」

 

僕も若い先生に言っている。

「できないこともある。

問題行動にばかり目をやって、それを何とかしようとしすぎてはいけないよ。

あなたは、残りの90%の子どもたちの担任でもあるのだからね。

なんとかしてあげようという気持ちは良く分かる。

でも、そのことにばかり関わっていると、他の子どもたちが崩れてくる。」

 

問題行動をいかにスルーするかというのは

難しいことではある。

僕が良く言うのは、

「見たら負け。見ないこと。」

ということ。

 

一人一人を大切にするということは、

教師として持つべきことではあるが、

スルーという大切の仕方もあるのだ。

 

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Comments

4 Responses to “問題行動をいかにスルーするか”

  1. 中村ケニチ より:

     多賀さん、こんにちは。
     山口県の中村健一です。

     その通りですよ。
     1年目で学級を崩した若手たちのほぼ全員がその形です。
     2,3人のやんちゃ君たちに関わりすぎて、他が見えなくなる。で、いつの間にか他の子たちが離れていってる。
     
     我々教師はリーダーですからね。言い方は悪いですが、2,3人は切ってでも、その他大勢を救う勇気が絶対に必要です。
     2,3人がどうなっても、クラス全体は壊れませんから。

     「見たら負け。見ないこと。」、いいですね!
     さらに付け加えるなら、「見せないこと」かな。
     周りの子どもたちにも、その子が問題児であるように「見せないこと」が絶対に必要です。
     そのための支援をしましょう。

     うまく言えませんが、若手にそういうことを伝えていきたいです。

                                            中村 健一

     追伸・ご心配をおかけしました。高熱から復帰しました。元気です。

  2. 中村ケニチ より:

     言い忘れました。

     「スルー」、とっても大事です。
     「スルー」は、もっと語られていい教育技術です。

     「スルー」は、まさに「フォロー」の技術です。
     そして、一番大事なフォローの技術だと思っています。

     教師は気づけば、なんでもかんでもすぐに対応するのがベストではありません。
     ベテラン教師は、間違いなく上手に「スルー」してますよ。

     「流す」「教育的無視」、言葉はなんでもいいですが、もっと「スルー」の技術を伝えていくべきだと思います。

                                         中村 健一

  3. 山田 順子 より:

    「見たら負け。見ないこと」が心に響きました。「一人一人を大切にするということは、教師として持つべきことではあるが、スルーという大切の仕方もあるのだ。」なるほどと思いました。10年近く前高校年齢のフリースクールと不登校児対象の居場所を運営していました。一人の子どもに振り回され、思いのある若い男性スタッフがやめました。(男の子はそのスタッフが大好きだったんです)彼は「子どもや教育」を離れて農業に。もう少し早く多賀先生に出会っていたらな〜と残念です。「教師の学ぶ場」って大事だと改めて感じました。

  4. taga より:

    山田さん
    ありがとうございます。
    若い先生で潰れていくのは、
    ほとんどがまじめに子どものことを考えすぎる方です。
    最初の3年をなんとかしのいで、少しちからをつけて
    次のステップにいってほしいと思っています。