親塾№26での話 その3
Posted By taga on 2013年7月3日
さて、小学生以上ですが、
レジュメに「生活をつくる」って、書いていますよね。
自分で作るということを最優先するべきなんです。
でも、細かい生活点検票を作って毎日書き込む、
なんてことは止めておいた方がいいです。
そんなことが出来る子は、めったにいませんし、
それのできる子は、そんなことしなくても大丈夫だからです。
では、どうしろというのか。
まず、起床時刻を話し合って自分で起きるようにさせます。
夏のルールとして、いつもよりは少しゆっくりしてもいいと思いますが、
小学生が八時に起きてくるなんてのは、どうでしょうか。
時刻も自分で決めさせ、自分で起きるようにさせます。
朝が早いと、一日が長くなります。
夜が遅くても、朝さえちゃんとしていれば、昼寝をしてもいんです。
そして、できれば、朝のうちに勉強はすませて、
昼からはゆったりした方がいいですね。
学習時間帯を朝にしていないと、親は、
いつ勉強するか、ずっと気になるし、
ずっと「いつするの」なんて聞かないといけなくなります。
「いつするの?」と聞いたら、
「今でしょう。」
なんて言ってやってくれたらいいんですが、そうはいきません。
◆ さて、学校から「夏のくらし」というようなプリントが出て、
いろいろと注意することが書いてあります。
僕からは、絞り込んだところでの話をします。
夏は、安全に対するリスクが高くなります。
今の子どもはかわいそうで、自由に外出して、暗くなるまで帰ってこない、
なんて素敵な生活ができません。
危険だからです。
USJ、プール、映画、ありとあらゆるところに危険が潜んでいます。
ですから、子どもに対しては、
外出するときの身の守り方を具体的に教えておきましょう。
出がけに急に注意したって、気持ちのはやっている子どもには届きません。
前もって、友だちとでかけるときの危険性と身の守り方について、
ちゃんと教えてください。
「気をつけなさい。」
なんて言葉だけでは、だめなんですよ。
「こういうときは、こうしなさい」という具体的な話を普段から、
説教じゃなくて、日常会話でしてほしいなと思います。
どんなこと言ったらいいか分からないというときは、僕に聞いてくださったら、
一つの言い方は示します。
それで、大切なことは、ハードルを一度下げたら、
改めて上げることは至難の業だということです。
「これくらいいいだろう」と、ちょっと下げてしまうと、
次にもう少しさげるのは簡単なんです。
でも、元の高さにもどすのは、ほとんど無理です。
たとえば、五時までに帰ってきなさいと言っていて、
五時半になりました。いろいろと理由を聞いて、
「それなら仕方ないね」と言うと、五時半にハードルが下がったということです。
その次には、六時になっても、
子どもは感覚的に一時間も門限を破ったとは、思わないですね。
同じような理由を出してきて、なんとか認めてもらう。
そうすると、次に七時になっても、
言い訳をしっかりと持って、門限を破ったと言う感覚にならない。こ
うやって、次第にルールが破られていくのですね。
ルールをつくったら、厳格に守りましょう。
その代り、たくさんのルールを作ってはいけないのです。
子どもの安全のために絶対に必要なルールだけに絞って、
それを少しでも破ったら、大騒ぎしましょう。
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