「心と体のつながりを考えよう」・・・親塾で話したことから ①
Posted By taga on 2013年6月14日
今日は、 心と身体の話です。
心と身体がつながっていることは、みなさん、ご存知でしょう。
最近は、そういうことを書いた本が山ほど出ています。
ネットなども含めると、あまりに多すぎて、どれが本当か分からなくなります。
僕が今日、お話しするのは、心理学の話だけではありません。
生理学の話をかなりします。
どういうことかといいますと、たとえば、腹をすごく立てたとしますよね。
そのことによって、体の中でどんなことが起こるのか、
その仕組みを細かく調べるのが生理学です。
腹を立てる原因や立てやすい性格について考えるところまでは、心理学。
そこから先は、生理学ということです。
僕は、神戸大学では、教育衛生学という、独特の学問を学びました。
これは、教育を生理学的に見ていこうと言う学問なんです。
ですから、教育心理学なんかとは、全くちがう独特な学問でした。
30年以上も前なので、そのときに学んだことが、今、正しいものだとは限りません。
いいかげんな話を皆さんにはできませんから、あらためて学び直したことを話します。
心理学はとても大事なんですが、
ちょっと視点を変えて、生理学的に考えていくことをやってみましょう。
難しいことは、僕にも分かりませんから、
そんなにややこししい話はしません。
人間の身体って、面白いんですよ。
そして、それは、教育に応用していくことができるのです。
僕は、体育の時間に、ときどき魔法を使ってきました。
体前屈といって、足を延ばして座り、体を前に倒していく運動があります。
これ、よく子ども同士で背中を押させたりしますが、
あれはよくないんです。
腰を痛めやすい。
自分の力と意志でがんばって曲げるようにしないといけません。
そのときにですね、背中から肩にかけて、
とんとんとんと肩たたきのように友だちに軽くたたかせるんです。
そうすると、びっくりするほど、よく曲がります。
体の硬い子どもは、ほんとに驚きます。
これは、肩背部の緊張を緩めるから、曲がりやすくなるんです。
ここに、僧帽筋という大きな大きな筋肉がありまして、
これが引っ張っていたら、そりゃあ、前に曲がらないですよね。
でも、子どもからしたら、魔法に感じたでしょうね。
こういうのが、生理的に考えるということです。
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