女性を描いているが、男こそ読むべきかも知れない

Posted By on 2013年6月13日

「アニバーサリー」窪美澄

一気に読み切った。

 

おそらく、15年くらい前なら、

決して読まなかった本である。

と言うか、途中で読むのを止めていただろう。

 

テーマは、と言われても、よく分からない。

マタニティ・ブルーを含め、

子どもを産む女性の感覚というものは、男性には理解しがたいものである。

それでも、この本には、そのことの不可解さと、営みとしての意味が表されているような気がする。

そして、僕には理由があって、出産後の母親の追いつめられる心情というものが、痛く、苦しい。

 

過去と現在、さまざまな災害と時代に翻弄される人々、

その中で、「生命」というものを、「生きる」ということを、じわりと振り返ったような気がする。

 

 

 

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