震災の報道から

Posted By on 2013年3月11日

昨日から今日にかけて

ここぞとばかりの報道がおこなわれている。

いや、批判する気など、毛頭ない。

 

それらを通じて浮かび上がるのは、

風化以前の状態。

小田実が阪神大震災の後、

「この国は、棄民をしするのか」

と、叫んだ。

 

「棄民」

まさしくそういう状態なのではないか。

道路などの整備ができても、人は、立ち直らない。

それは、阪神大震災の後の18年が証明している。

 

働いたらお金を減らされるからパチンコに行く。

アルバイトの仕事はあっても、働き手がいない。

ルールや規制で、自由にお金が使えない。

仕事や生き甲斐が壊されて、何が残るのか。

他所から入り込んだ人たちが、もうけていくシステムになっていないか。

 

「申し訳ないが、みなさんは、もう生きている間にあの場所には帰れませんから

新しいコミュニティを建設しましょう。」

と、言わないで、ずるずると時間が経っていって良いのだろうか。

 

いつもそんな問いかけの後、

「じゃあ、お前は何をしているんだ。

えらそうに言えるのか。」

と、自問自答。

 

答はないが、僕はいつも忘れない。

達人セミナーに来られた石巻の先生が

「うちは、18人、流されましたから・・・」

と、おっしゃったことを。

だから、達人仙台セミナーは、止めない。

 

 

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