オーティズムという言葉
Posted By taga on 2013年2月21日
しかし、「オーティズム」という言葉は、ご存じだろうか。
かく言う僕も、最近まで知らなかったのだから、偉そうに言うつもりはない。
「自閉症」という言葉は、良くない。
この言葉からは、自ら閉じこもっているというイメージが強くなる。
「オーティズム」というだけで、少しイメージが変わる。
この本は、一言で言うと、オーティズムの息子の子育て日記である。
大変な苦労なのに、読んでいてしんどくないのは、
作者の明るい人柄とユーモアのせいだろう。
この手の本は、基本的に重たくて、
それで読みたくない人も多いものだ。
この本は違う。
「私たちの苦労も分かってくれ」的な押しつけがない。
それでも、
心に訴えてくるものがある。
教室にオーティズムの子どもが座ることもある。
この本は、「そういうことだったのか」と、
教師の理解を深めてくれるだろう。
「例えば、状況が理解できなかったり、困ったことが起きたりするとオーティズムの子どもは不安になり・・・
ー落ち着こうとして常同行動を始める
ー注意される(安定しようとしている行動を止められる)
ー走り出したり大きな声を出したりする(不安な状態から逃れたい)
ー叱られる
オーティズムの行動の特性を理解していないひとは、必ずといっていいほど、こういうパターンに入り込む。
そして、最悪のシナリオは・・・」
「こんなに楽しく行動の修正ができるということも
みなさんに知ってほしい。子どもが好きなモノやコトを知っているだけで、できるようになることは、けっこうある。」
一部抜粋したが、
今すぐにでも、教室に活用できることが、たくさんある。
そして、すべての特別支援教育に言えることだが、
6%の子どもたちに対してしていることは、
94%の子どもたちにすることと、
基本的に同じなのだということである。
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