癒しの環境づくり・・・親塾⑰から

Posted By on 2013年1月28日

阪神大震災のとき、お風呂が人々の癒しになることが、よくわかりました。

僕は、甲南小学校のすぐ近くにあるマンションに住む友だちの子、

四年生の女の子を家で預かりました。

マンションはぶっ壊れて、その子は眼鏡をなくし、腕の骨を折っていました。

本山南中学の体育館へたずねていって、

「こんなところに女の子を置いていたらいかん。うちで預かる。」

と、連れ帰りました。

一週間近くもお風呂に入っていなかったので、医者や眼鏡やに行く前に、どうしてもお風呂に入れてやりたかったのですが、

うちはまだガスが来ていなかったのです。

そこで、近くに住んでいて、プロパンガスを使っている友だちに頼んで、

その子とうちの娘だけ入れてほしいと言ったら、

食べ物を持ってきてくれたら、全員入らせるとか冗談言われて、みんなで行きました。

震災後、一週間たって、初めてその子はお風呂に入ったんですね。

そのとき、本当に癒された顔をしました。

両親とも離れていたし、震災のショックをひきずっていました。

家内が毎晩抱っこして寝ていましたが、余震のたびにぎゅっとしがみついてきていたそうです。

そんな精神状態でも、お風呂に入ったら、汚れもとれ、髪の毛も洗って、すっきりして、

そして、体もリラックスして、とってもいい顔になりましたね。

お風呂は、ヒーリングになりますね、いろんな意味で。

ついでに、そのときのことを少し語らせてください。

もちろんヒーリングに関係あります。

その友人のところから帰る途中で、西宮の船坂峠のところで、

前から来た車がえらくバッシングするので止まったら、

六甲アイランドに住んでいる友人でした。

暮れに赤ちゃんが生まれたばかりで、高層マンションに住んでいたので、

「どうしてるだろう」と心配していたのですが、

有馬温泉に入るために、遠回りしてここまで来たって、言うんです。

それで、

「赤ちゃんなら、ポットでお湯をわかして、洗面器でお風呂に入れてやるから、

二人は、ゆっくり有馬温泉に入っておいで。

並ぶのも大変みたいだから、赤ちゃんを連れていくのは無理やで。」

と言って、赤ちゃんをあずかって、友だち夫婦は三時間くらいかけて風呂に入って、買い物もしてもどってきました。

赤ちゃんは、僕らがお風呂に入れてミルクを飲ませたら、ぐっすり二時間寝ていました。

やっぱりお風呂が癒しになったんですね。

でも、不思議でしょ。

僕が船坂峠を通るなんて、めったにないことで、

たまたま通ったら、道に迷っている友だちに出会ったのですから。

導かれるということは、本当にあるのだと、僕は思っています。

お風呂以外にも、環境としていくつもヒーリングになるものがあります。

その一つが、空気です。

空気がよどんでくると、頭に酸素がいきわたりません。

すっきりとした感じにならないのです。

換気って、ほんとに大事ですよね。

 

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