親塾15・・・ともだちについて③

Posted By on 2012年12月16日

② 「一生の友だち」って?

よく子どもが「わたしたちは親友だ」とか、「一生の友だちです。」なんて言っていたら、

僕は言うんです。

「君たちが親友かどうかは、まだわからない。

十年以上立っても、お互いを大切に思い、

ずっと励まし合ったり助け合ったりして生きていったら、

親友だと認めてやろう。

一年や二年の間、仲が良かったからと言って、「親友」とは言えないなあ。」

いやな教師ですよね。

こんな風にも言います。

「一生の友だちかどうかは、一生が終わるころにやっとわかる。

まだ人生が始まったばかりだから、分からないよ。」

これね、皮肉を言っているんじゃなくて、かたい考えにならないように、

心の中に石を投げいれているんですよ。

友だち関係だって、失敗はあっていいんです。

くっついたり、離れたりして、自分の本当の友だちを見つけていくんです。

最後は、一人でもいいんです。

一人の友だちがいれば、それでいいんです。

またまた、須永博士さんの詩を読みます。

「たすけ たすけられて 友と生きています

どうにもならないときでも 心ゆるせる友へ話せば

気持ちがおさまります

たすけ たすけられて

今日も これからも 大切な友と

苦しみ多い  楽しさ多い

人生を生きて行きます

友よ 元気でいて下さい

友よ 感謝です」

その友だちのいない人生は、やはり寂しいものです。

資料にも書いてある詩を読みます。

この詩は、少年院の子どもの書いた詩です。

この詩を読むと、この子の人生の寂しさ哀しさが見えてくるような気がします。

きっと友だちがいたら、ここまで落ちていかなくてすんだのではないかって、思うのです。

 

 

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